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未来超仰天実験室

未来人作業室の日常ピックアップ

堆い木製の荷箱が迷宮の壁の如く聳える倉庫内。
その一画には、砂利で舗装された足元に敷かれたブルーシート。
最低限の家具とよくわからないガラクタが我が物顔で領有権を主張している。
女っ気はない。かけらもない。
だってしょうがないじゃない未来人だもの。

【概要】
・未来人の作業スペースです
・来客は好きにせえや畜生がっ!!

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(悲しいとは。
 なぜなら自分はこの場所でこうしていられる以上、満たされてしかるべきで。
 実際に自分は満たされてあるので、なにかを悲しむ余地などないのである。
 けれどそれは、多くの人間が持つ当たり前の感情として存在すると認識しているし、理解もしている。
 それでも自分自身の共感能力のなさも含め、『そういうものだ』と考えていた。
 感情の性感帯の鈍さも含め、そういった個性として存在しうると考えていた。

 だが、可哀想とは。
 それは同情を誘うような様相。
 それは不幸な立場にある存在。
 それは弱さを備えた人間。
 そういった人物に向ける言葉であって、それが自分に向けられるものなのだとは未だかつて一度も考えたことがなかった。
 なぜなら先述した通り、自分は満たされてあるべき存在であり、哀れまれる要素などなにひとつ考え付かないからであって。
 よしんば自分が本当に悲劇に対する性感帯を持っていたとして、自分が本当に悲しんでいたとしても、それが憐憫を誘うに値するとは到底考えられないからだ。)

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