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Deserted House
(このお嬢様のようなひとは、なるほど相当お転婆だと、苦笑の気配)
ヨゴれたら、洗うのが大変ソウだと思ったダケさ。
元気イッパイで何よりダヨ。
(くるくると変わる声音、よく動く仕草に笑いを漏らす)
ソ、無人のおうちにコロがりこんだンダ。
気にするコトないよ。丁度ヒトリで暇してたトコロさ、話アイテになってくれるカイ?
ヨゴれたら、洗うのが大変ソウだと思ったダケさ。
元気イッパイで何よりダヨ。
(くるくると変わる声音、よく動く仕草に笑いを漏らす)
ソ、無人のおうちにコロがりこんだンダ。
気にするコトないよ。丁度ヒトリで暇してたトコロさ、話アイテになってくれるカイ?
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恐らく元の持ち主が植えたものだろうが、家主(もどき)に手入れの意思はないようだ。
放置された自転車は雨ざらしなのかすっかり錆びついている。
木の板の欠けた縁側には壊れた風鈴がぶら下がり、季節を問わず音を立てる。
庭と道とを隔てていた筈の塀はとうに崩れ、自由に出入りができるようになっていた。
あなたがこの近くを歩いていると調子外れの鼻歌が聞こえてくるかもしれない。
家主のような顔(?)をした少女は、雨の日も晴れの日も寒くなければよく縁側に座っているようだ。
庭に入ってくれば少女は真っ先に気付くだろう。
ただし、ここは草木のぼうぼうに生い茂る庭である。虫には十分注意されたし。