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Deserted House
(機嫌良く流れていた鼻歌は、どこからか聞こえてきた人の声に音を止める)
(風の音を聞き間違えたのかとあたりを見渡し、草木の間に人影を見つけた)
オヤ………君は、タシか
(小さく首を傾げ、何かを思い出すような声を出す)
(直接会ったことこそなけれど、その噂は幻想では特に有名だった筈だ)
(やがてそうだと膝を打ち、佇むひとの名を呼んだ)
──タント、だっけ?
コンニチハ。うちにナニか、ご用カナ?
(庭に降り立ち、このおんぼろな廃屋に不似合いなひとへ、のんびりと近付いた)
(風の音を聞き間違えたのかとあたりを見渡し、草木の間に人影を見つけた)
オヤ………君は、タシか
(小さく首を傾げ、何かを思い出すような声を出す)
(直接会ったことこそなけれど、その噂は幻想では特に有名だった筈だ)
(やがてそうだと膝を打ち、佇むひとの名を呼んだ)
──タント、だっけ?
コンニチハ。うちにナニか、ご用カナ?
(庭に降り立ち、このおんぼろな廃屋に不似合いなひとへ、のんびりと近付いた)
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恐らく元の持ち主が植えたものだろうが、家主(もどき)に手入れの意思はないようだ。
放置された自転車は雨ざらしなのかすっかり錆びついている。
木の板の欠けた縁側には壊れた風鈴がぶら下がり、季節を問わず音を立てる。
庭と道とを隔てていた筈の塀はとうに崩れ、自由に出入りができるようになっていた。
あなたがこの近くを歩いていると調子外れの鼻歌が聞こえてくるかもしれない。
家主のような顔(?)をした少女は、雨の日も晴れの日も寒くなければよく縁側に座っているようだ。
庭に入ってくれば少女は真っ先に気付くだろう。
ただし、ここは草木のぼうぼうに生い茂る庭である。虫には十分注意されたし。