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Deserted House
(たまたまの用事で街を往く。買い物帰りか、紙袋を携えて。)
(日々よく歩き回る彼女(?)にとっては、べつに初めての道ではないけれど)
(それでも道端のその建物を、『住居』と認識したのは)
…………あら?
あら、まあ。
(通りまでもかすかに鼻歌を届かせる、一風変わった風貌の少女を目の当たりにした、今日が初めて。)
……人が住んでらしたのね、こちら……?
(日々よく歩き回る彼女(?)にとっては、べつに初めての道ではないけれど)
(それでも道端のその建物を、『住居』と認識したのは)
…………あら?
あら、まあ。
(通りまでもかすかに鼻歌を届かせる、一風変わった風貌の少女を目の当たりにした、今日が初めて。)
……人が住んでらしたのね、こちら……?
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恐らく元の持ち主が植えたものだろうが、家主(もどき)に手入れの意思はないようだ。
放置された自転車は雨ざらしなのかすっかり錆びついている。
木の板の欠けた縁側には壊れた風鈴がぶら下がり、季節を問わず音を立てる。
庭と道とを隔てていた筈の塀はとうに崩れ、自由に出入りができるようになっていた。
あなたがこの近くを歩いていると調子外れの鼻歌が聞こえてくるかもしれない。
家主のような顔(?)をした少女は、雨の日も晴れの日も寒くなければよく縁側に座っているようだ。
庭に入ってくれば少女は真っ先に気付くだろう。
ただし、ここは草木のぼうぼうに生い茂る庭である。虫には十分注意されたし。