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Deserted House
はは、気にしなくていいよ。困った時はお互い様、ってね。
っていうかアタシが勝手に引きずり込んだだけだし。
(あっけらかんと笑いながらも、差し出された食器を受け取る。そのまま脇に置いて、喉が渇いたでしょ、と水を差し出す)
別になんも状況は変わってないけどさ。
泣くとなんか、気持ちがスッキリするよね。
(分かるよ、とは声には出さず)
っていうかアタシが勝手に引きずり込んだだけだし。
(あっけらかんと笑いながらも、差し出された食器を受け取る。そのまま脇に置いて、喉が渇いたでしょ、と水を差し出す)
別になんも状況は変わってないけどさ。
泣くとなんか、気持ちがスッキリするよね。
(分かるよ、とは声には出さず)
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元は住宅街だっただろう家々は古く、中でも一等朽ちた家が建つ。
ところどころ補修の跡があるその家は大きく、元は立派な屋敷だったことが窺える。
けれど、草木が伸び放題の庭に一部欠け落ちた壁、取手の外れた扉からは最早威容の一片も感じられないだろう。
人の気配は感じられず、物音も聞こえない。
扉は最早鍵もないのかプラプラと揺れている。
その奥に見えるのは居室だろうか。
古寂れた絨毯は虫食いで、置いて行かれたドレッサーに付いているのは割れた鏡。
人が寄りつくことは殆どないだろう。