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ギルドスレッド

Deserted House

野草の庭─縁側─

道路に面した庭には、野草と見紛う草木が好き勝手に生えている。
恐らく元の持ち主が植えたものだろうが、家主(もどき)に手入れの意思はないようだ。
放置された自転車は雨ざらしなのかすっかり錆びついている。

木の板の欠けた縁側には壊れた風鈴がぶら下がり、季節を問わず音を立てる。
庭と道とを隔てていた筈の塀はとうに崩れ、自由に出入りができるようになっていた。

あなたがこの近くを歩いていると調子外れの鼻歌が聞こえてくるかもしれない。
家主のような顔をした少女は、雨の日も晴れの日も寒くなければよく縁側に座っているようだ。


庭に入ってくれば少女は真っ先に気付くだろう。
ただし、ここは草木のぼうぼうに生い茂る庭である。虫には十分注意されたし。

さあ、今にも朽ち果てそうな縁側で、一緒に話をしよう。

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ふーむ……
(当然のように縁側に居座るお嬢様。じりじりと地を照らす太陽‪──‬我が父ではない‪何か──‬を見上げ)

随分、暑くなって参りましたわね……

(出会ったあの頃は、まだしんしんと冷え込む日が続いていて。おひさまのような掌をガスマスク姿の友人に添え、温めていたものだが)

……ジェック様、大丈夫ですの?
こうしておりまして、きつくないですかしら?

(さて今はといえば。暑い暑いと言いながら、恋い慕うあなたへと身を寄せて。……端的に言えば、『べたべたしている』)
(縁側に寄り添って座り。見上げる空には焦げ付く太陽。視界は鮮やかに、曇りの一つも見当たらない)

暑いね、確かに……。
(比べるように、出会ったばかりの頃を思う。外れなかったガスマスクは冷たくて、太陽の如き彼女の手の温もりに癒やされていた頃)

でも……
(片手を取り──自らの頬にあてる。
かつてここにあった鉄屑は、夏には灼けるような熱さで身を焦がしたものだった。
それがどうだ、この温もりは)

タントとくっついてる方が、いい…かな。

(だから、こうしていよう、と。
ふわりと笑みを浮かべるままに、身を寄せ合って。
こんな暖かさなら、いくらでも歓迎なのだから)
んむ……ジェック様さえよろしければ。
(こてんと肩に頭を凭れさせ。頬を指先で擽るようになぞり)
(柔雪のような感触、細やかな肌。上目で覗けば、小鳥の翼のように優婉な睫毛に、自らと似たような色の瞳。)

(じっと見つめる。)

……ふむ。
しかし、何とかしたい暑さですわね……

(脳内タント様が三輪車をきゃりきゃりきゃり……)
(ぴこーん!)

んむっ。ジェック様!
ここはびにーるぷーるの計など如何ですかしら!!

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