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ギルドスレッド

unknown

家族会議

育むべき物語に『父親』も出来たらしい。此度は家族三人が揃う、塗料に溢れる夕餉だろうか。人間の赤は用意し難いが、我が身に宿る筆の彩を啜れ。ああ。冗談だ。兎角――物語を始めよう。貴様等はきっと美しい。

※※※
吸血鬼様と人間種様を呼んで。
ゆっくりと楽しもう。

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ん……そうする。
……ありがとう(ふわり、と微笑んで)

これ……血が止まるまで、舐めてていいよ?
(腕を伝う赤い筋。少し深く噛みすぎたか、血が流れ落ちており)
…あまり自分に対して痛いことをするのは良くないと思うのだけれど。(腕に舌をゆっくり這わせていく)
……シグも痛いのは好きじゃないけど、
拷問が好きな友達がいるから、
その人がやりたいってお願いされたら、断れないなぁ。
「親愛なる友の話か。貴様も愉しく遊べたらしいな。兎角。此れで共有は成せた。我等『物語』は偽りを守る、人間種を視続ける。さて。吸血鬼よ。我等『人間』の血液は如何だ。貧血を起こす事も無い」
ママは心臓を取り出して、
友達に食べさせたりとかしてたから、
たしかに貧血とかしなさそーではあるよね。
…もしや、あいつかな…?あのギフトなら、まあ……いや…?(釈然としない顔)

ふふ、ほら綺麗になった…あとで消毒はしておくのだよ?(軽く腕を拭きながら)

…君の血は塗料じゃないかってシグが言っていたけれど?飲んで平気かな(小さく笑い)
はぁい。(親元を離れ、ぱたぱたと救急箱を取りに行く)
「親愛なる友は舐ってくれたぞ。美味い美味いと悦びながら。貴様は生まれも在り方も吸血鬼。伝説上の王道だ。我等『物語』のインクでも臓腑が満たされるに違いない」
君らは仲がいいんだな…臓物をぶち撒け合う仲とは恐れ入った。……っとに、面白そうなことをしおって…(小声)
…そんな事をしてきて、いまこうやって平然としているのなら、死ぬことも吸血鬼化もしなさそうだとある程度安心出来る…か?

…ふむ、齧り付くなら、どこだろうな…?(品定めするよう相手の体を見遣り)
「可能性の輪郭さえ崩れなければ死など在り得ぬ。我等『物語』の身は神で在り紙で在り人間で在り数多で在る。何処だ。貴様が好きな部位を選択するが好い。心臓と脳髄はやらん。さあ。爪先から首筋まで――胎の中から墓場まで」
では、在り来りだが…首でいいかね。
(相手の襟口を軽く手繰り寄せ、ひんやりとした手で首筋の血管を探るかのように撫で)
…君が痛みを望むならそう出来るが、ある程度加減もしてやれるぞ?
 ぐにゃり。傾げた首に血管は在るのか。此れは真に肉体か。
 視認した貴方は『文字』に蛆の塊を知るだろう。
 沸騰するが如く浮き上がる、流々たる隆々の。
「好きに為せ。此れは一種の契約だ。此れは一種の繋がりだ。此れが為される故に『成立』に到るのだろう。吸血鬼。ヴァンパイア。フリーク……哀れな死体『主人公』よ」
…あー。やっぱりやめようかな…なんて(冗談めいた笑い)

は。いいさ…、面白い。いままでずっとそうだった「退屈」よりはずっと良い。
喜んで繋がれてやろうじゃあないか
(ニタリと不敵な笑みを浮かべた後、がぶりと。勢い良く鋭い牙を付きたてた)
 柔らかい。容易く這入る牙。感触を説明するならば肉袋に詰め込まれた絵具だろう。泥とも鉄とも言い難い、腐乱死体のような味わいが、にゅるると舌の上で踊るだろう。
(治療を終えて戻って来れば、父が母を食らっている姿。結局、どんな味がするのだろうと少し好奇心もあってにこにこと2人を眺めている)
…は。あやつは舌がぶっ壊れているな。そうに違いない…お世辞にも美味いとはいえないな。なんだこれは…いろんなひとやものをミキサーして絵の具を混ぜてペーストにしたかのような…(べーと舌を出している…不自然な赤が牙と舌にべっとり)
「舌が壊れた。違うな。奴の愛情が歪で治す必要が皆無なのだ。重要なのは娯楽的なもので在り、食材適性の無い有るよ」
…俺が求めたものが「味」であるなら、あちらは「血を舐める行為そのもの」だったか。嗚呼、なるほどね…

…まあ、君の言うとおり「臓腑を満たす」ことは出来得ているようだが。何を食ったらこんな味になるんだろうね?まったく
燃える石のご飯とか?そんな感じ?
(食材適性、今はないのかな、と首を傾げ)
「其処の飯に成った事は……何でもない。異物混入など有り得ないのだ。呪いの類いだろう。混沌世界で幾個の泥を啜ったのか。カースドの証明とも思考可能よ」
…なんてものを飲ませた、と反論すべきだろうか。いやまあ、俺の血も似たようなものか…
それにしても、やっぱり塗料の味がするんだね。
さすがママ、って感じ。ふふふ。
「所以は我等『物語』を描いた囚人に訊け。奴の存在が塗料だった記憶……現は在るのか不明だがな。取り敢えず。此れで秘密の共有は成せた。されど良かったのか。シグルーン。貴様の在り方が真実に至るまで更なる時間が必要だ」
俺は時間が無限にあるゆえ、それまで付き合ってやれるがね…?
シグはカオスシードのシグルーンとして、
これからも生きていくよ。その覚悟もある。
ダメなら……もしかしたら深海に連れさらわれて
また幽閉させるかもしれないだけだもの。
「ならば騙り続けろ。我等『物語』が母親で在り続ける為に」
…幽閉…君は、嗚呼、いや…。

そんな事は二度と起きない…安心して良いんだ、愛しのひとの子。
ママがママでいてくれるなら、
シグはずっと嘘をついていられるよ。
(これからも頑張るね、と微笑んだ後)
……うん。
シグが連れさらわれてしまわないよう、守って。
(ほんの少しの寂しさを纏う笑みに変わる)
護ってみせるさ、今度こそ…。
神に否定され世界に批難されようと。君を守る。
ママ、パパ。
(たたたっと駆け出し、2人に飛び込むように抱きつきにいく。大好きな父と母。望んでいた「家族」。ありふれた望みだが、自分は一度諦めていたもの。それがいま、腕の中にあるのが嬉しくて、
――嬉しくて、涙が溢れた。)
「何。神に否定される。世界に批難される。総てから拒絶される。此処に在るのは世界で在り神で在り否定の旧き頁だ。復讐は同時に王道を最も好む。故に此れは絶対なる愛情で、我等『物語』は確実に手繰る指先だろう。正しく絆だ」
…君たちがこうして、俺がここに居ることを許すのであれば…。(シグの髪を撫でながら)
大好き。ずっと、一緒にいてほしいな。
……できれば、ずっと……(ぎゅう、と)
変わるわけないよ。
だって、ママと一緒にいたいもの。

ママがどう変わるの?(きょと、と貴方をみあげて)
「変化。変質。変貌。我等『物語』は常々彼等に縁が在るのだ。腐るほどに」
単調な物語は退屈だものな、なんて。
…俺も親になるにあたって変わらなければいけないだろうな…少なくとも、寛容さは必要だろう…。
ふーむ?(首を傾げつつ)
ね!シグ、今日は三人で並んで寝たいな!
あ、でも、2人とも、寝たりしないのかな……
「睡眠は必要不可欠だ。食事も呼吸も大切な生きる基本。我等『物語』は此処に現れて常々人間なのだ。川を描くのは好いが随分と歪な『川』と成るだろう。されど此の川は素晴らしい。何せ。渡る事が容易。Nyhahaha!!!」
…俺は昼夜逆転しているから睡眠時間が合わない気が…まあ、昼寝とかうたた寝みたいなものと思えばいいか。
やったー!1人で寝ると、嫌な夢、見るから。
誰かと一緒に寝たかったの!
ありがとう、パパ、ママ!
「夢に溺れるよりは川で眠りたいのか。好いだろう。問題なのは寝具だが、我等『物語』専用の類で充分。何故か。胴体は細いのだ。二人程度潜り込める。Nyahaha!」
 ばさり。巨躯に相応な布団が用意され、床の殆どを埋めてしまう。白色の綿は黒を映えさせるものだが、電気を消せば問題皆無。腕を伸ばして娘を先に。
こういった暗い中、愛し子の寝顔を一切見逃すことがないのは俺の特権だな…ふふ。
おやすみ…シグ。
(広がったシーツの上、2人の間に寝転がれば、嬉しそうにして)
ん、おやすみなさい。……(幸せそうに眠る姿。今日は悪夢を見ないだろう。)

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