PandoraPartyProject

ギルドスレッド

unknown

【誰でも歓迎】箱庭

 君は奇妙な夢の中。数多の硝子に囲まれた。されど君は束縛されず、覗き込む事が可能だろう。其処に漂うのは綺麗な鱗。光輝を反射して目眩くよう、君の思考を搔き乱す。さあ――此処は芸術家の箱庭。崩れない『夢』の水族館。潜むものは恐怖か娯楽か。君の内で沸騰する、狂気か。

※※※
RPスレ
団員でも団員以外でも大歓迎。
芸術家が反応します。

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や、ブラッド殿か! どうも、どうも。
これはあれか。私の方が場所の選択を間違えたか!これだから私は……。
ミュル殿、大丈夫かな?
病めるもの。(じぃ、とジョセフを見た。)

大丈夫、目一杯充電はしてきたので、動きまわるぶんには問題ない。
(そう答えると水槽を見上げるように見つめる。
魚というものも、このような場所も初めてのことで目に写るものすべてが新鮮に見えた。)
(問われれば首をかしげて)
大丈夫だ、問題ない?
死も…赦、され…なか、った…
邪、魔…に、なら…ない、なら…
(ピタッと去ろうとする歩みを止め、『死』に関しては残念そうで)
「色彩に蝕まれた生命体は爆発的な進化を魅せるが、腐れ果てるのも急速的だ。我等『物語』人間も死滅するが、捕食される味は理解し難い。貴様が我等『物語』を咀嚼するならば別だかな。兎角。観るが好い。輝く魚どもが色彩に爛れ、種子の如く宙へと噴出される!」
ふむ、そうか。備えが良いな、ミュル殿は。
そうだな……大丈夫なら、皆で周ろうか?

咀嚼……咀嚼は……(暫し迷う)……ううん、今度にしておこう!
何、翔ぶのか。いや、飛ばされるのか。奇妙奇天烈。魚とは……
魚……ちゃ、んと…見る、のは…初、めて……
(水槽を見ては呟き、「ちゃんと」というのは1度見たことがあるのだろう)
「描写不足か。魚本体は色彩に貪り尽くされ、宙へと噴出されたのは種単体。色彩こそが展示されるべき生命体だったのだ。彼等は我等『物語』の娯楽的恐怖故、数秒間の魂だがな」
……すぐ、に…消え、て…しま、う…?
成る程。成る程。種子か。鮮烈な色彩!美しいな。だが、魚どもが死滅し、種子が潰える様子を演じて見せた訳か君は。

あぁ、沈黙。ミュル殿は寝てしまったか。仕方ないな、良い時間だ。
少し外すよ。彼女を運ぼう。
ん……また、ね……もう…少、し…だけ…自分、は…まだ、いる……
(少しだけ魚が死滅するのが羨ましいと思ってしまったなんて言えないと思いつつ)
「死とは一種の美だ。生命が忌まわしくも惹かれる所以は其処に在る。されど死を求める阿呆は腐敗よりも厄介な『魂の永劫』を抱擁した。精神体とは人間の夢と同時に恐怖とも成る。自殺も他殺も魚の如く、派手に消えるならば……親愛なる友は苦痛だけを舐る。されど君『主人公』よ。貴様は羨望を抱くだろうな」
…………自分、は……いら、ない…子…だか、ら……いら、ない…子は…消え、る…べき、だ…って…前、の…世、界…で…色、んな…人、に…言わ、れた…から……
(水槽に触れようと手を伸ばすが寸前で引っ込めて)

そろ、そろ……自分、も…眠、く…なっ、て…きた、から……寝な、きゃ……
(そう言って立ち去ろうとし)
「不要な人間『物語』が冗長に召喚『語』されるものか。眠り給え」
(昨日はあまり長くいれなかったので今日はと思い、ひょこっと物陰から現れ)
「色彩は宙に還った。違う魚どもを眺めるべきだ。数多の不可思議を餌に育まれた、魚『ジャンル』どもを観るべきだ。経験も見学も人間の糧と成る。次は何を覗くべきか。折角だ。鮫の父でも紹介すべき。彼等は海底都市の人気者。誰もが魅了される偶像の一部分。踊るのは彼なのか。人類なのか」
それ、とも…両、方…か……なん、て……言っ、て…みた、り………
(水槽を眺めつつ)
「両者が掌で踊り狂うのか。正解だ。君『主人公』に相応しい思考回路だ。褒美は飴玉と目玉の何方が好い。冗談だ。取り敢えず。此方の水槽に移動すべき――左は往くな。右の通路だ。左は我等『物語』の個人的な趣味多量故……往くな。行くな。逝くよりは問題皆無だがな」
 右側の道。巨大な透明が壁と成り――映る影は凶暴だ。されど此方に気は向けず、獲物を求めて荒々しく。触手と牙を数多に生やし、鱗は何処かと嗤うようで。酸が噴き出る。硝子を侵す。融ける『音だけ』が耳朶へと這入り――爛れるものは幻覚だろう。
「死は赦されない」
………………赦、され…なか、った……
(「死は赦されない」の一言に残念そうな表情を浮かべ、右側の道へと歩みを進める。音が気になる。現実で自分だけが犠牲になる物語(シナリオ)があればいいのにと思いながら)
「貴様が主人公だ。脚本家に文句を吐くなど不可能だと理解するが好い」
 Ia……Ia……B……d……死は死んだ。
 死の死んだ海底に支配者は眠る。
 此処は最も死除けの場。貴女を嘲笑う超越の詩。
「生命『不死』の渦巻く闇黒で、己を見失うが好い。生命『支配者』の蠢く盲目で、己の渇望を忘れるが好い。我等『物語』は意地でも君『主人公』を生かす」
そう…………自分、を…生か、す…?
(「意地でも生かす」と、彼は言った。その言葉で彼女の雰囲気は変わる。そして死を望む彼女が全面に滲み出る。暗く、まるで深海と同じような黒に近い青い瞳。)
「我等『物語』は酷い道化なのだ。君『主人公』が如何に己を殺しても、脚本家の如く『傲慢』に生かすのだ。活かした文章を垂れ流すのだ――貴様の瞳にも吸い込まれそうだ。全く。ああ。本当に世界『物語』は束縛を好む。好いか。我等『物語』も己を消滅させたい『叶わぬ』渇望を抱擁した。冗長たる物語『恐怖』など娯楽以下だと思考する。忌々しい。苛々するのだ。我等『物語』が此処で皆『主人公』と遊戯する現状が! されど愛は変化を齎した。我等『物語』は新たなる愉快を掴み執ったのだ。育成する心地に酔ったのだ」
君、は……自分、を…『私』を…変え、られ…ない…
(フードが取れ、黒髪が靡く。そして、その黒髪に近い真っ青なハイライトのない瞳で言葉を紡ぐ。それが二重人格、いや、多重人格者だと気付く者は気付くだろう。ただ「面倒」の一言で片付いてほしいと願いながらも、心の底では微かにほんの微かに消えそうな「こんな自分を変えたい」と望んでいるようにも見えなくもない。本当に消えそうな思いが届いているかは彼次第だが。)
「貴様。貴様貴様貴様貴様! 其処で死を渇望する、哀れで悦ばしい君『主人公』よ。我等『物語』の想像以上に主人公だった娘よ。硝子の彼方側は滑稽だ。死を拒絶した結果、数多の知識と超常の牙! 好いか。貴様は牙を失った君『主人公』だ。牙とは生え変わる悪夢だ。悪夢こそが人類を美化させる。ああ! 成程。貴様は死を望む自分『主人公』で在りたいのか。興味深い。実に。実に興味深い。実に実に。剥がして覗き込みたい」
私、は…自分…自分、は…私……レッグ、は…違、う……あれ、は…邪、魔…者…私、を…生か、す…邪、魔…者…
私、は…『死』…以、外…なん、て…興、味…が、ない………私、は…自分、が…嫌、い…そし、て……自分、も…私、が…嫌、い……それ、でも……『死』…を…望、む…のは…同、じ…理、由…が…違っ、ても……いつ、でも……【物語(シナリオ)】…は…『死』、の…Bad End……私、は……それ、を…望、む……
(ハイライトがない黒い真っ青な深海のような瞳で淡々とその場の空気に溶け込むような冷たい声、口調。この人格は普通に喋れるはずなのにそうはしない。Bloodがじゃまをしている。「嫌われたくない」と「見捨てられたくない」と。)
 深海――上に闇黒が膨張する。三日月の赤も融解し、対象の仮面を剥ぎ取るように。嘲笑の輪郭も融解し、対象の言葉を舐るように――好いか。主人公『ランドルフ・カーター』よ。貴様が目撃した化身『我』は最も『厄介』な神格だと知るが好い。虚空に語り掛けた結果、鬼面像が踊り狂う物語よ。前日も吐いた筈だ。神は歌を呑み込むのだ。
……………………引きずり出すの?元“神様”の君でさえ知らない。誰も知らない本当の私の存在。でも、見せない。ここは。みんなが見る場所。私の存在はきっとみんなが嫌う者。存在。きっと、気分を悪くする。それは良くない。
(普通にその子は口を開いた。仮面を剥ぎ取るような感覚はしたのだろう。けれど、彼女はさらに強く望む『死』)
 確かに――確かに貴様の言葉通りだ。されど此処は既に『他者』を拒絶する雰囲気を纏って触れた。好いぞ。貴様が望むならば諦めよう。我等『物語』の無貌は常に主人公『ランドルフ・カーター』を覗き続ける。閉館が近いな。此度は貴様を解き放とう!
それで私はどうすればいい?
(まるでポーカーフェイス。無表情を貫く彼女。)
「覚悟だけを抱いて逃げろ。我等『狼』も抑え難い」
覚、悟…は…して、る……逃げ、るの…?
(いつの間にか元のBloodに戻っていて、覚悟なぞ死を求める彼女なんて死以上の覚悟なんてあるのかと)
「覚悟を棄てて這う這うと。閉館『栞』だ」
じゃ、あ…ここ、から…出れ、ば…いい…?
(フードを深く被り直し)
 芸術家は肉を揺らし、館の奥へと擬肢を運ぶ。
(その後ろをついて行くように立ち去り)
「親愛なる友よ。仮面を晒すのが早いな。無い目玉が右往左往と忙しない。兎角。何を所望するのか。此処では相応に構えるべき。貴様が求める『もの』は在り得ず、獲るのは魚と娯楽のみ」
なに、私だって場は弁えるさ。何の為の仮面だと思っているんだ。まあ兎も角!そうだな……魚と娯楽か。
ううん、何か巨大な魚はいるか?
…………。
ぁ……2、人……とも、いた……
(来てよかったのかな…?と思いながら現れて)
「巨大な魚類か。先日、其処の主人公『自殺志願者』に鮫の父を魅せた故、違う種類が好いな。貴様の望みを叶えるべきだ。ドウセ。此処は夢の空間。如何なる存在でも召喚容易。司祭でも何でも目前に出現するのだ。貴様自身が水槽の住人に成るのも面白い」
自分、は…なん、でも…いい……ジョ、セフ…が…見た、い…もの、見る……
なに、同じものをもう見たのか。ブラッド殿にも特に希望がないとすると……これは参ったな。
では、その『水槽の住人に成る』とやらで。何とも嫌な予感がするが。それはそれで良し!
ん……自分、は…それ、でも…いい……
(小さく頷いて)
 暗幕が下りる――闇黒が呑み込む。
 貴女と貴方は窖に墜ちる。虚空へと堕ちる。
 満ち満ちた塩辛い水が沸々と嗤い、貴方と貴女を抱擁する。
 其処に在るのは水槽だ。水槽『箱庭』だったのだ。
 ならば思考を巡らせるが好い。
 何故、君達は此処に存在するのか。
 眼前の芸術家が如何なる物体だったのか。
 色彩の宿った魚群が目玉を増殖させる。
 鮫の父が狂ったように、音無き絶叫を垂れ流す。
 視るが好い。
 鱗の輝く人間の遊泳を。
 視るが好い。
 食物を求めて漂う精神体を。
 覗くが好い。

 ――愚かなほどに。愛らしい。人間どもを。
(墜ちる。落下感に身をすくませ、顔が強張る。しかしそれも一瞬。直ぐに仮面によって取り繕われた。仮面の下で目玉が動き、辺りをぐるりと見回した。)
これが……水槽。囲いの中か。ああ、成る程。成る程な!馴染み深いが新鮮でもある!
さあ……どうすべきかな。君の目を楽しませるか?ああ、目は無いんだったな。
(暗闇が彼女とジョセフを呑み込む。突然にきた窖に堕ちる感覚。そして、気がついたら周りは海の水のようなものに包まれたのか。息が苦しい訳でもない。ただただ沈むような海の水に包まれる感覚。彼女は懐かしいとさえ感じた。海ではなかった。そして苦しさもあったが、身体が水のようなものに包まれる感覚は久しぶりだと彼女はそう感じた)

…………自分、は…いら、ない…子……救、い…よう、が…ない、子………“神様”…は…そう、言っ…た…………………
(沈む。沈む。沈む…そんな感覚。自分の視界に入る綺麗なモノ。自分には届かない、自分の中に存在しないと分かっているからこそ手を伸ばそうとし)
 神『闇黒』は囁いた――貴様の悦びを晒せ。
 神『虚空』は囁いた――死を救済だと想うのか。
 神『芸術家』は囁いた――此処『箱庭』を閉めるべきか。

 楽園『公開』は死んだのだ。残ったのは楽園『非公開』にすべき。

 貴様等纏めて『愛』してやる。
なりきりセット買ったよ、ありがとう! 私もなりきってみるね!

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