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unknown

未知なるカダスを夢に求めて

 夢の世界は無意識を通り、普遍的に輪郭を成す。貴女or貴方の眼前に映るのは輝きの渦。逆巻くもの。不可視の薄赤木馬。霧に包まれた不可思議な家――此処は幻夢境『ドリーム』だ。如何なる存在でも歓迎する、カダス『遊園地』なのだ。

※※※
RP限定スレ
遊園地で楽しもう。
団員でも否でも大歓迎。
お祭り騒ぎの歓声満ちれ。
誰かとの出会いにどうぞ。

期間
芸術家が飽きるまで。

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(彼女は気付いていなかったのだ。
 自らの胸に提げた無数の懐中時計・・・それがひとつ増えていたことに。

 突然、懐中時計のひとつがギチギチと音を立て、秒針を唸らせる。
 文字盤は狂い悶え蠢き表情を変えて百面相を作る。
 その鍍金の胴体を震わせ、膨れあげさせ、常識を超えた形状へと変形させた。

 なんということだろうか。
 時計だと思っていたのはソレの「掌」だったのだ。
 時計のような形状から蜘蛛脚のように伸びてきた、無数の長い節が「指」だ。
 歯車やワイヤーの機械仕掛けを剥き出しにして、彼女の胸倉を掴む掌だ。

 それだけではない。
 ソレは質量や材質の常識を無視して、瞬く間に大きな構造物へと展開されてゆく。
 さながら融解していく人体の様子を、逆再生・早送りで見せつけられるが如く。

 驚く間も与えないほどの一瞬に、ソレは完成していた。
 皮膚を剥ぎ取り、その内側を機械細工と配線で埋め合わせたような気色悪い造形。
 無数の文字盤が切断した蓮の根の如く並び、揺れては瞬く無表情にこちらを睨む。
 モニター、電極、車輪、蝶番・・・それら思いつく限りの金属製品が機械の一群
 あるいは一個の巨大な機械の如く、されど生物のようにぬるりと息づいていた。
 島のような胴体を支える無数の脚が、歯車の軋みと黒色の油を落として歩を詰める。

 今にも握り潰されそうな距離の中、我らはようやく気付くのだ。
 この鉄と油の臭気の正体こそこの存在の物であったのだと。
 電気をスパークさせ、蒸気を噴出し、歯車を揺らすこのものこそソレだったのだ。
 そう、この鉄を誇大妄想と強迫観念で加工したようなフェティッシュの塊こそが
 チクタクマンだという事に。


 器物に化け、意図もたやすく日常に潜む文明のバケモノ。
 このような人智を超えた存在と接触したヨハナ・ゲールマン・ハラタは
 すかさず右ストレートを食らわし、ひるんだすきに杖で二回殴り飛ばす。)

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