アナタは戸口を開けた。
其処に羅列するのは『像』で在った。
病的な雰囲気に塗れた『像』には。

動くような気配。

我が作業場は客だけを歓迎する。

ふむ、私もなのだが、地球出身者。旅人。旅人が集まる地といえば、練達。
石油から作られる科学繊維が流通している無辜混沌。探せばいくらかは寛容にものがあるようだ。
さて、私の上位的存在がいるのであれば、それは一定のルールを架している様に思う。
私は硯も墨も作り方を知っている。これは元の世界で世話焼きな4人、古武道好き、芸術に五月蠅いＨＮルシファー、花嫁修業架す者、軍事マニア。
貴殿風にいうならば、物語としては終わった世界と例えられる。
彼等のミームをもらっているからだ。墨も硯も古武道君から教わった。しかし彼ほどの業は持たん。
胡麻豆腐は作れる。豆腐は作れない。魚もさばけない。肉も進んでは食わぬ。魚も肉も作り方をどうも解せぬ。花嫁修業架す者が持たんかったからだ。