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博物館の恐怖

テネブラエ
アナタは戸口を開けた。
其処に羅列するのは『像』で在った。
病的な雰囲気に塗れた『像』には。

動くような気配。

我が作業場は客だけを歓迎する。

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「我等『物語』は文字通り……体液。文脈が乱される感覚……脳髄に詰まった意味が『羅列』と成り――紙面を埋め尽くす。渦巻く筆は偏執的な現を書き始め――視るが好い。我等『物語』の終着点だ。娯楽が物語を。感情への訴えを。束縛し。嘲笑し。殺戮し。咀嚼する音……誰が開拓者だ。畜生……我等の『物語』を返せ。人類『創造』如きが。人類『想像』如きが……神『恐怖』を孕む事。至る道を諦めた堕落者どもが。甘い。酷く甘い。貴様の選択肢は最悪を呼び――了」
 痩身が枝の如く。重力に負けた。

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