アナタは戸口を開けた。
其処に羅列するのは『像』で在った。
病的な雰囲気に塗れた『像』には。

動くような気配。

我が作業場は客だけを歓迎する。

「悪趣味も極めりゃ風情ってな。芳醇な味わいの酒でも用意してその時を待ってるぜ」
「ま、今日の所はこれくらいにしておくか。また来るぜ……と、そういやオタク、俺の名前は知ってるか？」
「ブライアン・ブレイズだ。忘れちまってくれて構わねーぜ」
（じゃあな、とヒラヒラ手を振って）