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博物館の恐怖

テネブラエ
アナタは戸口を開けた。
其処に羅列するのは『像』で在った。
病的な雰囲気に塗れた『像』には。

動くような気配。

我が作業場は客だけを歓迎する。

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のたうつような物音が奥の奥へと響いている。
内臓と釘を混ぜるかの如く、懸命にホイップクリームが啼いていた。
真っ暗い貌(あな)を埋めるべく赤色の月が上下している。
如何しても腸が足りないと謂うのか、残り四日だと嗤うのに。
夢が見えていた夢が聞こえていた夢がぼやけていた。
ちりちりと塵(すず)が悦び、茫然とのびていく。

――粘土細工としては粗悪品か。

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