そこのアンタ、ちょっと寄っていきません？ 賑やかな街の裏道を行けば、自ずとその店を目にする事が出来る。
風で揺れる看板に誘われ、店に入れば紅茶の缶が並ぶカウンターや年季の入った椅子に目が行くことだろう。

そうして見回しているうちに、無愛想な店員と目が合った。

「いらっしゃせー。お一人様っすか？」


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