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足女の居る宿

銀砂通り・喫茶店

かつて銀の取引でにぎわっていた通りの一角。古本屋と軽食屋が並ぶ中にその店はあった。
扉は飴色のニスでつやつやして、はめ込まれた色ガラスの向こうでは気難しそうなマスターがグラスを磨いている。
扉を開ければ染みついたコーヒーの香りが出迎えるだろう。

しかし、この店の名物はコーヒーではない。
マスターが気難しく、偏屈であるがゆえに極めた製菓技術、その粋、「完全(パルフェ)」の名を冠する甘味こそ、訪れる客の大半が求める品である。

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(恥じ入るかのように、太い指が僅かに縮こまる。
この手が経た経験は極めて偏っている。恐れられ時には唾棄される執行の数々。ジョセフは普段それを誇りに思うが、礼拝の前では少し違った。礼拝と共に積んだ経験がそうさせるのだろうか。)

うん……うん。そうだな。確かに、私の経験は苦痛と愉悦……悦びに満ちていた。

(この傷痕の数々の多くは自ら付けたものだと告げようかと迷う。
普段ならば深く思考せず思い浮かんだまま告げただろう。しかし今回はそうしなかった。触れる礼拝の手の温もりのせいだろうか。)

……礼拝殿の手は、脆く、儚いな。ここまで頼りない手は初めてだ。
しかし、美しい。皮膚越しに、張り巡らされた血管が、柔らかな肉が、しなやかな筋の、計算され尽くされた妙なる配置がよく分かる。

(無意識のリミッター。嗜虐的な妄想は浮かばなかった。異常事態に脳味噌が軋むようだ。だが、それにすら気が付けない程に。)

僕が君を作った。それは……それは……素晴らしい、のだろうか。
これは、僕にはよく分からない。だって僕は……

(壊すことしか知らない。
言いかけて飲み込んだ。)

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