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足女の居る宿

暗がりの一幕【ワンシーンRP】

路地、路地、路地、薄暗がりの路地。
無理な拡張と過密化、そして時折訪れる急速な過疎化により無秩序に伸びる無数の道。
道行く人は少ないが、すれ違う一幕が運命となりうる時もあるかもしれない。



(1対1かつ、1シーンにつき一人最大10レスまでのRP用スレッドです。
短い邂逅、日常の一幕等の切り抜き的なRPの為に使用します。)

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(震え。
唇が触れた瞬間、訪れたのはジョセフにとって未経験の感覚であった。筋肉が撥ね、思わず礼拝を突き飛ばしそうになる程に。)

……いい、いいんだ。
私の愛は与え、与えられるもの。僕なりの愛をそのまま君に齎すことは出来ないけれど、違うものを同じように齎すことが出来たならそれは僕にとっても幸福なことだ。

(ジョセフはそれをなんとか押し退け、決して表に出て来ぬよう深く沈め、頬を緩ませ微笑を向けた。
礼拝の肉体はジョセフにとってひと息でなんの造作もなく握り潰してしまえる程度のものだ。衝動に支配された彼の精神は常に破壊と苦痛を欲している。随意不随意を問わず、いつ如何なる時も思考の片隅には肉体破壊のシミュレートが繰り返されている。
しかし一瞬、ほんの一瞬だが、それが途切れる時がある。例えば、今のような時だとか。

礼拝の言葉、動作、それらひとつひとつで、その無我の瞬間が瞬くように繰り返される。弾けるように、煌めくように。
眼の前が眩む。平常の運転を乱され、動作不良を起こしたかのような。否、起こしているのだ。彼にとって、人らしい思考の回転はもはや不具合なのだ。25年の月日で積み重ねられた衝動と苦痛は彼の精神に殆ど完全に癒合していた。剥がれんとするならばジョセフにとってはあり得ない『不快な痛み』が伴う程に。
かつて、幼い日に感じた事がある。しかし、遠く遠く忘れ果てていたのだ。未経験だと認識する程に。)

その、礼拝殿。そろそろ大丈夫かな?
随分と話し込んでいたように感じる。離れ難いが……もう、時間だろう。

(努めて穏やかに微笑んで、絡ませていた手指を手放す。
そして、唇が触れた手のひらをそっと握りしめた。その感覚が離れる寂しさと痛みを和らげてくれた。)

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