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足女の居る宿

暗がりの一幕【ワンシーンRP】

路地、路地、路地、薄暗がりの路地。
無理な拡張と過密化、そして時折訪れる急速な過疎化により無秩序に伸びる無数の道。
道行く人は少ないが、すれ違う一幕が運命となりうる時もあるかもしれない。



(1対1かつ、1シーンにつき一人最大10レスまでのRP用スレッドです。
短い邂逅、日常の一幕等の切り抜き的なRPの為に使用します。)

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ひっ、ひひひ……っ。

(じわりと、礼拝の柔らかな体温が伝わる。そして、恐怖も。
ジョセフは恐怖に敏感だ。そうあるべきと叩き込まれた。異端審問官はその存在自体が恐怖である。異端者は我々を恐れ、我々は恐怖の臭いを嗅ぎ付ける。苦痛は身体を縛り、恐怖は精神を縛る。それらから解き放たれる手段は唯一つ。神を信じ従い祈ること。
そう、叩き込まれた。苦痛と恐怖を齎す道具であれと。)

いや、いや、待ってくれ。ふひ、違うんだ……ひっ。

(なだめねば、と思った。礼拝が恐怖しているのは他ならぬ己だ。しかし、彼女はこうして寄り添ってくれている。
ああ、だが、なんということだ。抑えようとしても歓喜はあとからあとから湧き出て迫り上がってくる。この歓びを礼拝に伝えたいと思っても思考が全く纏まらない。言語に出来ない。ただ、衝動だけが溢れてしまう。
ジョセフはココアをぐいと飲み干した。喉が爛れても構わなかったが、既にココアは程よい温さになっていた。僅かだが、甘味はジョセフの昂ぶった精神を慰めた。
長く太い腕を伸ばし、礼拝のカップの隣にジョセフのカップが寄り添うように置かれる。

礼拝が拒まなければ、腕に触れた小さな手をジョセフは掴み持ち上げるだろう。そこに暴力的な衝動も苦痛も無い筈だ。
そして、ココアで濡れた唇を柔い手の甲に触れさせる。これがジョセフなり拙いの誠意と『敬愛』の印だった。)

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