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足女の居る宿

暗がりの一幕【ワンシーンRP】

路地、路地、路地、薄暗がりの路地。
無理な拡張と過密化、そして時折訪れる急速な過疎化により無秩序に伸びる無数の道。
道行く人は少ないが、すれ違う一幕が運命となりうる時もあるかもしれない。



(1対1かつ、1シーンにつき一人最大10レスまでのRP用スレッドです。
短い邂逅、日常の一幕等の切り抜き的なRPの為に使用します。)

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(礼拝が語る間、ジョセフはただ黙って礼拝を見つめていた。
ジョセフの中に生じた、霧が晴れるような、ズレていたピントが合うような感覚。それはジョセフの脳髄が作り出した理想、虚像の後ろ側に隠れていた……いや、目を逸らしていた礼拝の姿に漸く目を向け始めた事の表れであった。
そこには怒りも失望も無かった。当然だ。本来見えていた筈のものから目を逸らし続けていただけなのだから。)

そうか。
やはり、度し難いな。罪深い。救いようが無い。

(ジョセフの口調はひどく単調で無機質だった。
何故ならば、これはジョセフが被る幾つかの仮面のひとつ『聖職者』が発した言葉。この混沌の地ではとうに形骸化したもののが示した『反射』に過ぎないからだ。
ジョセフは目を伏せ、カップに口を付けた。表面上、ジョセフの情緒は落ち着いているように見える。しかしその実、彼は酷く高揚していた。なんて得難い多幸感。今、ジョセフは自信と優越感に満ちていた
礼拝の『客』達がどんななに礼拝の肉体に触れようと、触れられようと、葉巻きの匂いを付けようと、全て取るに足らないつまらない事だと確信した。
ジョセフが礼拝に値をつけた事は無い。それなのに、礼拝は彼の望みを叶え彼を受け入れた。それが彼等とジョセフの違い。埋めようの無い格差だ。

なんて、なんてすばらしいのだろう!)

……ふ、ふふ。うふふふふふ……。
あぁ、ありがとう。話してくれてありがとう。
僕はとても……とても嬉しい。ふふ、ひ、ひひっ。

(ジョセフは肩を、いや身体全体を震わせて笑っていた。堪らえようと思っても後から後からこみ上げてくる。
ごとり、と重い音が響いた。それは膝に乗せて片手で抱えていた仮面が床に転がり落ちる音だ。)

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