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足女の居る宿

暗がりの一幕【ワンシーンRP】

路地、路地、路地、薄暗がりの路地。
無理な拡張と過密化、そして時折訪れる急速な過疎化により無秩序に伸びる無数の道。
道行く人は少ないが、すれ違う一幕が運命となりうる時もあるかもしれない。



(1対1かつ、1シーンにつき一人最大10レスまでのRP用スレッドです。
短い邂逅、日常の一幕等の切り抜き的なRPの為に使用します。)

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(がっしりとした肩が震える。その震えは腕に手に伝わり、まだココアが殆ど残っているカップと、膝に乗せた仮面を危うく取り落とす所であった。
あぁ、とジョセフは体躯に似合わぬ弱々しく脅えた声を洩らした。緑色の瞳は礼拝を避けるように彷徨う。縋る仮面が無い心細さを噛み締めながら、ジョセフは己の分かり易さと情けなさを呪った。)

わ、私……僕は、その。

(考えろ。考えろ。焦れば焦るほど思考が空回りする。
そもそも、ジョセフは駆け引きの部類が得意な方ではない。故郷でもそうだった。しかし、愚かであるが従順ではあった。異端者の秘密は暴くものではない。尋問で一番困るのはこちらの知らない事実が露呈すること。全ては予定調和。全ては神が定めた『道』の為に。
残念ながら、ここにジョセフを導く師はいない。現状、礼拝がそれに一番近い存在だろう。しかし彼女がジョセフに求めるものはそうではない。それは愚かな頭脳でも理解出来ていた。)

確かに、気になる。
我々の道徳的に、その、君と君を育んだ全てのものは……。

(震える声が途切れる。震える手を押さえつけ、甘いココアを口に含む。
違う。そうではない。何の為に仮面を外したのだ。今更何を取り繕う必要がある。)

…………僕は、女性とそういった行為――つまり、この宿で行われるような――に及んだ事がない。必要性も感じなかった。
それなのに、君がそんな香りを付けている事が気に食わない。君が匂わせる、他の知らない男の気配も気に食わない。でも、僕はどうにも出来ない。出来れば君の肉を引き裂いてやりたいぐらいだが……出来ない。
だって、僕は君を愛してはいけないから。

(礼拝を避け、彷徨っていた緑色の瞳が落ち着いた。)

話して貰えないだろうか。
君の『つとめ』について。

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