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足女の居る宿

郊外・渓流沿い集落

ひらひらと、黒い羽根のとんぼが飛んでいた。
青い空にはぽっかりと千切れ雲が浮かんで遥か彼方を流れている。

貴方の傍らの少女はつば広の帽子をかぶってらしくもなく歯を見せて笑う。

遠くにはせせらぎの音。
天頂に座す光の中、木々の木漏れ日の向こうで魚が大きく跳ねた。

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(返答が硬い。
微笑みの裏で観測結果を入力する。
先ほどの返答は慈愛から出力したもののはずである。恋から離れ、純然たる肉人形たる献身を描いた。しかし、感触がおかしい。今まで好意に稚気じみた執着と貪欲さをもって貪っていた彼が引いた。
それには一体、どのような理由が予測される?
白い指先は仮面から名残惜しそうに離れて元の位置へと収まり)

ええ、ええ、そうですね。
ジョセフ様をこのままお待たせするのもよくありませんもの。
お昼は過ぎてしまいましたが、調理していただけるように頼んでまいりますね。

(もしも、彼の言葉の甘さに流されていたら、こうはならなかったのかもしれない。
表情を読み取れない仮面を見上げても、もはや背中に隠されてしまって情報を読み取ることが出来ない。ただ拒絶の意思だけが伝わって胸にじくりと痛みが広がっていくばかりだ。

だから抵抗のように小走りに小屋へと駆けて行って)

ジョセフ様。

どうか、私を「愛さない」でくださいね。

(振り返った。あの時と違い、涙は流していない。
夏の長い影に溶けそうな冷静さと痛みの間に震える微笑みが鉄の仮面を見上げている。)

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