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ギルドスレッド

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足女の居る宿

郊外・渓流沿い集落

ひらひらと、黒い羽根のとんぼが飛んでいた。
青い空にはぽっかりと千切れ雲が浮かんで遥か彼方を流れている。

貴方の傍らの少女はつば広の帽子をかぶってらしくもなく歯を見せて笑う。

遠くにはせせらぎの音。
天頂に座す光の中、木々の木漏れ日の向こうで魚が大きく跳ねた。

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(都合が良すぎやしないか?と問われて目を瞬かせた。
だって、これくらいじゃまだまだ与え足らない。
人になる上で不可欠なものを、本当はもっと近しい誰かに与えられなくてはいけないものを自分が埋めているだけなのだから。
これは別に沁入:礼拝ではなくても与えられるはずのものだから。

もっと欲しくないのか?と問われて僅かに目を伏せた。
だって、欲しいに決まっている。
しかし、それはまだ存在してはいないのだ。小さな芽をむさぼった所で全然満足できないのだ。
これは今から育てなければいけないものだから。

その次の言葉には、暖かく心が満ちて、しかし影が差す。
好きだと、感謝だと、喜びだと。
本来喜ばねばいけない言葉は全て心の中で「二番目以降」と付け足されて上手く咀嚼が出来ない。
ああ、でも、それでも。)

私にも望みはあります。
今こうしてジョセフ様と一緒にいるのもその望みの為です。
どうか、利己的などと仰らないで。相互の幸福を求めるのはとても健全な行いなのです。
ただ一方が削れるだけの献身などよりもずっと。
……私は、今の貴方が、私の事を考えて知りたがってくださっている。それだけで、本当は十分なのです。
それは本当に尊い事……だけど、少しだけ、私の我儘を叶えてくださるのであれば、その。
手を取っても宜しいですか?

(許可が下りれば礼拝はジョセフの古傷の刻まれた片手を両手で持って、自らの頬に添わせるだろう。
そしてこう言うのだ)

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