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足女の居る宿

郊外・渓流沿い集落

ひらひらと、黒い羽根のとんぼが飛んでいた。
青い空にはぽっかりと千切れ雲が浮かんで遥か彼方を流れている。

貴方の傍らの少女はつば広の帽子をかぶってらしくもなく歯を見せて笑う。

遠くにはせせらぎの音。
天頂に座す光の中、木々の木漏れ日の向こうで魚が大きく跳ねた。

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(沁入:礼拝は見つめられて目を伏せた。
礼拝という女の元になった精神は展望のない未来を許さない。希望のない事象を許さない。
しかし、これは、緩やかな自殺ではないのか。
ジョセフ・ハイマンという人の心を手に入れたいと願いながら、それが他の人へと旅立つ手伝いをしている。

否。
強く己の心に湧き出た弱さを否定して、仮面の向こうの視線と目を合わせる。)

思考とは、つまり今まで生きてきた道筋の発露です。
道筋とは、経験でございます。
嬉しかったこと、悲しかったこと、昔に読んだ物語の題名、教わった花の名前。
例え、貴方が忘れていたとしても、経験したことに意味はあるのです。

その上で、申し上げます。
ジョセフ様、貴方の経験は、非常に偏っていらっしゃる。

(そうだ。その偏りを自分へと向けるのは容易い。だが、それでは意味がない。
自由意志を持って、選ばれなくては己が満たされない。
だから、籠から放つと決めた。鎖を砕くと誓った。人にすると願った。)

……この度の釣りもまた、その偏りを均一にする試みでもあります。
一旦、物語から離れ、衝動から遠ざかり、休息と新たな経験を得る、その一環です。

(そこで言葉を区切り、「教えてしまっては意味が無いのですけれどね」と苦笑した。
これもまた訓練であると意識させてしまっては思考する材料の収集としては効率が悪い)

もどかしいでしょうが、そうする他ありません。
貴方に必要なのは、物語以外の要素、貴方以外の感性、今まで必要としてこなかった、取るに足らないもの。
どうしても足りないものは、私が補います。辛ければお慰めいたしますし、縋りたい時はおすがりください。

ですが、経験を広げて道筋を探るのはジョセフ様です。
それを決して忘れてはなりません。他の者に判断させることは絶対になきように。

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