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足女の居る宿

郊外・渓流沿い集落

ひらひらと、黒い羽根のとんぼが飛んでいた。
青い空にはぽっかりと千切れ雲が浮かんで遥か彼方を流れている。

貴方の傍らの少女はつば広の帽子をかぶってらしくもなく歯を見せて笑う。

遠くにはせせらぎの音。
天頂に座す光の中、木々の木漏れ日の向こうで魚が大きく跳ねた。

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(何食わぬ顔で遠ざかる背中を見送る。晒せる顔など無いのだが。
礼拝が離れて気が抜けたのだろうか。途端に心臓が跳ねる。肺が震える。)

ああ。

(魚を握る手を抑える。このままでは握り潰してしまう。耐えろ。耐えろ。礼拝が戻ってくるまでの辛抱だ。
辛抱?この昂りは礼拝が原因だろう。あの売女……違う。違う違う違う!そのように見せたのは僕の性だ。そのように感じたのは私の悦だ。
いいや、違う。重ねて違う。あれはあの夜何をした。あれは先程何と言った。忘れたとは言わせないぞ。あれは私を誘っている狙っている。)

(呻く。頭を振る。混乱し相反する思考を無理やり束ねて深く沈める。
そして、バケツを抱えて帰ってきた礼拝の姿を確かめると、仮面の下でなんとか笑みを作った。
好意的な感情に変わりはない。ただ、己の性は拗れ過ぎている。それを彼は強く自覚してしまっただけのことだ。)

成程、それでここに。この陽光の下に私を連れ出したんだな。これはきっと、人間になる為に必要な経験なのだろうな。ありがとう、私の為に。

(手を伸ばす。礼拝がバケツを差し出せば、受け取り水を汲むだろう。彼女の肉体が労働に向いていない事は十分に理解していた。)

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