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足女の居る宿

郊外・渓流沿い集落

ひらひらと、黒い羽根のとんぼが飛んでいた。
青い空にはぽっかりと千切れ雲が浮かんで遥か彼方を流れている。

貴方の傍らの少女はつば広の帽子をかぶってらしくもなく歯を見せて笑う。

遠くにはせせらぎの音。
天頂に座す光の中、木々の木漏れ日の向こうで魚が大きく跳ねた。

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(仮面が傾ぐ。手の中でくねる魚を見、そして思考する。
魚がかかったこと。釣れたこと。確かにあれらは新鮮な驚きであった。しかし、礼拝をここまで驚かせるようなものであっただろうか、と。
己の接触が原因だなんて思いもしない。何かの拍子にそのような考えに至ったとしても、彼は直ぐに否定し忘れ去っただろう。あの夜、彼は礼拝とより深い接触をした。粘膜と粘膜の接触。未知の極地。
そう、未知だ。彼は礼拝の好意が『愛』とはまた違うものであることは辛うじて理解出来た。しかし、それが恋だという事は分からない。恋というもの自体、全く理解していないのだ。己の言動が礼拝に与える影響も、なにもかも。)

そうか。

(辛うじて一言絞り出した。)

私も、びっくりしたよ。うむ。

(『私も』とは言うものの、結局はその場しのぎの同調に過ぎない。そこは彼も理解していた。言い様のないもどかしさを感じる。
だから、彼は魚を礼拝に差し出した。せめて、ほんの少しでも、この新鮮な体験を二人で共有したかったのだ。)

……君の獲物だ。食す前に、少し触ってみるといい。

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