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足女の居る宿

郊外・渓流沿い集落

ひらひらと、黒い羽根のとんぼが飛んでいた。
青い空にはぽっかりと千切れ雲が浮かんで遥か彼方を流れている。

貴方の傍らの少女はつば広の帽子をかぶってらしくもなく歯を見せて笑う。

遠くにはせせらぎの音。
天頂に座す光の中、木々の木漏れ日の向こうで魚が大きく跳ねた。

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(振り返ったジョセフが見たのは釣り上げられた魚と大差ない表情で口をぱくぱく動かす礼拝の姿だっただろう。
かけられた言葉も全て上の空で、重ねられた手の感触だけ妙に熱い。もう手は離れているというのに。)

……びっくりしました。

(ややあって、言葉が出た。何度も目を瞬かせて、固まっていた頭がジョセフの方を向く)

魚がかかったのも、釣れたのもびっくりしてしまって。
それから、えっと……

(貴方の手が私の手に触れて。
そこまで言いかけると、再び自分の手を掴むジョセフの手の感覚が戻ってきたような気がして再び思考が停止する。
分かっている、アレは衝動に支配された行動であり、何の意味もない行動である。
自分が指摘した獣性の一部であり、それが偶々害のない形で露出したというだけに過ぎない。
分かっている。分かっているが、あの手は、傷ついた硬い手は、触れられるとあの夜起こったことを想起させてしまって)

……びっくりしました。

(呆然とした顔でそれを繰り返すしかないのだ。
釣った時の体制と同じまま、バカみたいに停止するしかないのだ。)

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