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足女の居る宿

郊外・渓流沿い集落

ひらひらと、黒い羽根のとんぼが飛んでいた。
青い空にはぽっかりと千切れ雲が浮かんで遥か彼方を流れている。

貴方の傍らの少女はつば広の帽子をかぶってらしくもなく歯を見せて笑う。

遠くにはせせらぎの音。
天頂に座す光の中、木々の木漏れ日の向こうで魚が大きく跳ねた。

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(追及の言葉は来なかった。
この身の不甲斐なさを深く痛感したのはこれで何度目だろう。傷つけた感触が、引き攣るような気配の沈黙を引き出せたのが救いだ。
そして思い直す。あの夜、あの部屋で、ジョセフの膝の上で誓ったことを。同じだと、「人間」に導いてみせると言ったことを。そして、愛するなと言ったことを。)

(傷を塞ぎ、腹を満たし、獣を眠らせて。人はそれからだ。
頭の中では分かっている。だから、汚いものは全て胸の内で眠らせて穏やかに微笑んでる。
ジョセフが穏やかでいられるように、今はただそれを行いたい。
だが、浅い。
沁入:礼拝の精神基盤に使用された女はそれを実行できるだけの懐の深さを持っていた。
それは、長い年月をかけて構築されたもの。比べて沁入:礼拝が実感として感じる生はまだ1年にも満たない。
「愛」を知っていても、十分に「愛」したことも、「愛」された事も「沁入:礼拝」の心に存在しない。
だから、時々、傷つけずにはいられない。)

……釣れなかったら、今日のお昼ご飯どうしましょう。

(笑え、微笑め。
くすり、と悪戯っぽく、からかうように告げろ。追い詰めるのは今じゃない。)

魚を食べに来たのに、一匹も食べられないなんて笑い話には丁度いいでしょうけれど。

(波紋は穏やかに水面に消える。竿に当たりの感触はまだない。)

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