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足女の居る宿

郊外・渓流沿い集落

ひらひらと、黒い羽根のとんぼが飛んでいた。
青い空にはぽっかりと千切れ雲が浮かんで遥か彼方を流れている。

貴方の傍らの少女はつば広の帽子をかぶってらしくもなく歯を見せて笑う。

遠くにはせせらぎの音。
天頂に座す光の中、木々の木漏れ日の向こうで魚が大きく跳ねた。

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や、その、あの……。

(仮面の内が熱くなる。目線が彷徨う。)

その、以前、海へ行っただろう。海底の貝の城だよ。とても綺麗だったな。礼拝殿が海の生き物の事を教えてくれて……違う。いや、私が言いたいのはそういうことではなく……。

(躊躇いがちに唸るような語りは尻切れトンボに終わって、仮面は俯き、不格好な団子を睨み付けた。
団子越しに水面の揺らめきと、その下を泳ぐ魚影を見る。あの時はあべこべに水面を見上げていた。魚は飛ぶように泳いで、その様子を夢中になって眺めたものだ。そして、)

あの時、私は君を振り回してしまっただろう。年甲斐もなく夢中になって、はしゃいで……。

(団子を付けた針をつまむ手に僅かに力が入る。思い出せば思い出すほど恥ずかしさで頭がどうかなってしまいそうだ。
彼は考え無しに口を開いたことを後悔していた。しかし、夢中になるあまり、またあの時のように振り回してしまうことは避けたかった。)

……君が私に好意的な感情を抱いてくれていることは分かるが、私にはそれがどうにも不可解というか、その……。
私は君と居ると楽しいよ。でも、君はどうなんだ?

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