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足女の居る宿
(礼拝の手から荷物を渡し受ける。どれも軽く、頼りない道具だ。いや、これらは普段用いる『器具』とは目的も用途も何もかも違う。重みも強度もこれで十分なのか。)
そうか。君も初めてか。そうか。うふふふふ…………失礼。正直に言ってしまうと、少し安心した。教えられっぱなしでは格好付かないからな。
まあ、何、つまらない矜持だよ。格好つけてばかりではどうにもならんしな。それよりも、何事も経験を積むのは良いことだ。信頼の置ける者と共にならば、特に。
(微笑んで礼拝を見る。
陽光の下だからだろうか。それとも髪を結っているからだろうか。今の礼拝は驚くほどに新鮮だ。あの夜、嫉妬に駆られて扉をくぐったあの時見た女と同一人物とは思えない。いや、見たままの変化だけがそう思わせているはないのだろう。己の認識の変化がきっとそうさせているのだ。
そう思うとなんとなく気恥ずかしくなり、仮面の下で目線をそらした。随分と絆されたものだ。)
ああ、どうしようか。そうだな……二人とも初めてなら、落ち着いて、ゆっくり出来る所がいいだろう。
(そんな時、礼拝の提案は渡りに船だった。
気持ちを切り替え、生け簀の周囲を見る。どこでも同じなら快適性をとろうかと、暫し思考した後、売店と食堂を兼ねた施設から少し離れた木立の影を指差した。)
彼処はどうだろう?景色も良さそうだ。
そうか。君も初めてか。そうか。うふふふふ…………失礼。正直に言ってしまうと、少し安心した。教えられっぱなしでは格好付かないからな。
まあ、何、つまらない矜持だよ。格好つけてばかりではどうにもならんしな。それよりも、何事も経験を積むのは良いことだ。信頼の置ける者と共にならば、特に。
(微笑んで礼拝を見る。
陽光の下だからだろうか。それとも髪を結っているからだろうか。今の礼拝は驚くほどに新鮮だ。あの夜、嫉妬に駆られて扉をくぐったあの時見た女と同一人物とは思えない。いや、見たままの変化だけがそう思わせているはないのだろう。己の認識の変化がきっとそうさせているのだ。
そう思うとなんとなく気恥ずかしくなり、仮面の下で目線をそらした。随分と絆されたものだ。)
ああ、どうしようか。そうだな……二人とも初めてなら、落ち着いて、ゆっくり出来る所がいいだろう。
(そんな時、礼拝の提案は渡りに船だった。
気持ちを切り替え、生け簀の周囲を見る。どこでも同じなら快適性をとろうかと、暫し思考した後、売店と食堂を兼ねた施設から少し離れた木立の影を指差した。)
彼処はどうだろう?景色も良さそうだ。
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青い空にはぽっかりと千切れ雲が浮かんで遥か彼方を流れている。
貴方の傍らの少女はつば広の帽子をかぶってらしくもなく歯を見せて笑う。
遠くにはせせらぎの音。
天頂に座す光の中、木々の木漏れ日の向こうで魚が大きく跳ねた。