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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(震えを押さえつけ、身体を起こす。
彼自身の予想に反して、動作に支障は無かった。身体は指令に忠実に従い、すんなりと動いた。
肉体の不調ではなく、精神の不和からくる不具合であるから当然であるが、今の彼にはそこまで分析出来る程の判断力は無い。)

あぁ、解った。二階の、奥の部屋だな。

(礼拝の言葉に相槌を打ち、反芻しつつ、立ち上がる。
意識は上へ向かい、次に宿の内部を探る。そう広くは無い筈だ。礼拝は歩けるだろうか。いや、抱えていこうか。
押し倒す直前抱え上げた、驚愕するほどの軽さを思い起こす。あの程度なら大した手間にもならない。それに、疲弊した礼拝にこれ以上体力を消費させるのは気が引けた。)

(ふと、足元に転がるくろがねの仮面に意識が飛んだ。目も鼻もないそれに、何故か、視られていたような。
いや、神経過敏になっているのだ。酷く感情が揺れ動いたせいだろう。
頭を振る。思わず仮面へ伸ばしかけた手を引っ込める。それよりも先ず、礼拝だ。)

その様子ではもう、今日はお開きかな。
さあ、手をこちらへ。くたびれさせて済まなかった。部屋まで抱えていこうか?

(膝を付き、手を伸ばす。礼拝が拒絶せずその手に縋り、立ち上がれば、そのまま掬い上げるように抱えてその身を運ぶだろう。
気遣い半分、願望半分。彼は無意識の内に、いや、本能とでも言うべきか。礼拝に残った知らぬ誰かの痕跡を、己で上書き、掻き消そうとしていた。)

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