PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
(思考が鈍る。感覚が閉じる。
まだ観測を続けようともがく事に必死になって、それ以外のものを取りこぼす。
どうしてジョセフの体が今頃になって震え始めたのか。強く手のひらを握っていた意味は、今の表情の真意は。押し倒される以前ならば引っかかったはずの情報を全て見逃し続けている。
ただ、己の銘を呼ばれた時だけ覚醒に近づいて瞼を強く持ち上げた。)

ごめんなさい……。
少し疲れてしまったみたいで……。

(しかし、それも長くは続かずにまた瞼が重くなり始める。
鈍磨した思考は、ジョセフの微笑みは己を心配するが為に作られたものだと認識する。都合よく改竄する。
予兆に気付かず、前提を見逃し、事実を誤認。
己の意識が己の求める愛とはかけ離れて行くことにさえ疲弊した脳髄は気づけない。)

二階の一番奥の部屋に私の休憩室が……。

(無論、その部屋以外にも寝台はある。しかし、「客間」であるそこにジョセフを通さないだけの理性はかろうじてまだ存在した。
礼拝が示すその部屋は寝台と椅子が一つづつあるだけの簡素極まる部屋である。「仕事」が終わった後、生活する場としての宿に帰る気力もない時に利用するだけの部屋だ。
一度も客を通したことのないあそこなら仮に見せる事になっても問題はないだろうと判断した。

手を差し出されればそれに縋るようにして起き上がるだろう。捕食者と被捕食者か、加害者と被害者か、そのような関係になりかけた事も忘れて逞しい腕に縋るのだ。)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM