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ギルドスレッド

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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(言葉が重ねる毎に目元が緩んでいくのをジョセフは見るだろう。
拒絶が恐ろしかった。自分が相手に強いようとしたのが恐ろしかった。
だが、今、彼はこうして考え、疑問を述べてくれる。
本能に流されぬままこうして、「先」の事を考えて動いている。
それが実感として胸に広がるごとに、「拒絶」の嘆きを押し流していくのだ)

『人間』とは、『走り続ける』生き物の事です。

(ジョセフの頬に添えられたままになった手のひら。その親指が小さく、くすぐる様に頬を撫でる。)

私がジョセフ様に願うのは、ルートを構築し、ペース配分を考え己の幸福に向かって『走り続け』られる『人間』に至る事。
その為にはまず、己の持久力、体力を知り、目的地を決めねばなりません。
他にも、道を知ったり、天候を知ることも大事でございます。
それ故に、『人間』について考えるのは一番最後、と申し上げました。

(あの暗く赤い三日月の事も触れねばなるまいと思うと胸がちくりと痛む。
不自然に一拍遅れる返答、そしてジョセフの顔から僅かに下がる目線。
これは、必要な事なのだ。己よりも長く、深く、彼を支えてきたのはあの人なのだから。)

だから、あの方が愛する今のジョセフ様と未来のジョセフ様が途切れることは、きっとありません。
貴方の愛の形が、何か別のものに置き換わる事もないでしょう。
ただ、貴方は今より多くの選択肢を得て……自分が後悔したり、不満を貯めたりする選択肢を選びにくくなるかと思います。

(言い切れた、と小さく息を吐く。
そして、元々下がり気味だった眉をさらに困った様に、迷っているように下げて)

ね、ぇ。ジョセフ様。
私、先ほどは、あのように申し上げましたけれども。
もしも、貴方がもしも『人間』になった確信を得て、先を見据えて、それでもと思われるのであれば。

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