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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(緑の瞳が泳ぐ。
言ってしまった。黙っていれば良かった。
後悔。そして罪悪感。胸がぎゅうと締め付けられる。しかし、時を巻いて戻す事は出来ない。
何故ならば、彼には言わねばならないことがある。礼拝に聞かせねばならないことが。
しこりを放置したまま甘えてよいものか。いいや、よい筈が無い。己はやがてそれに耐えられなくなるだらう。礼拝はそのような結果を望むだろうか。)

……すまない。
少し、気になってしまったんだ。

(礼拝と目を合わせられない。
きれいな黒い瞳が好きだ。慈しむ眼差しが好きだ。泣き顔も、微笑みも、彼女の見せる表情の全てがすきだ。
でも、今は見られない。耐えられない。)

君は、『人間』について考えるのは後と言った。
でも、僕は、知りたい。君が導こうとしている先を。
だって、出来ない。何も分からぬまま導かれることなんて出来ないよ。行き着く先が分からぬまま、僕の知らない僕になるなんて。

見たこともないものを見て、やった事のない事をする。未知を積み上げて、蓄積して……『人間』になるのか?
そうでない今の僕は何なんだ?
僕は、人間になって、僕のままでいられるのか?
そして。

(唇を舐める。
言うべきか。言わざるべきか。
きっと礼拝を傷付ける。それが怖い。
いや、違う。もっと怖いのは礼拝が傷付かないことだ。平然と受け答えられた時のことだ。)

今の僕は、我が友が愛してくれた僕は一体、どうなるんだ?

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