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ギルドスレッド

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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(再起動、再構築、再点火)

(傷つける事なんてわかっていた筈だ。
それでも澱んでいく緑色の瞳を見つめれば胸が締め付けられた。先ほどの痛みとは別の痛み。
慰めるだけなら流されればよかった、一時の救いであるのなら溺れればよかった。
だが、それは駄目だと何かが叫んだ。
何処かで破綻する行いは愛ではないと、救われぬと分かったまま放置するのは嫌だと声を上げた。

血圧が一気に上がって天井が回りそうな気配。
涙は今にも零れそうで、しかし、黒い瞳だけは歪んだ緑の瞳を真っ直ぐに貫く。)

同じです。

(過ぎた時が惜しい。もっと見られたかった。ずっとずっと流されてしまいたかった。)

私は、貴方に、見つめられたい。触れられたい。
貴方の愛は恐ろしいけれど、それにだって応えたい。そう、思ってしまうのです。

(剃刀の上を歩くような感覚だった。痛みは薄く、鋭く、しかし心が出血するのは快楽)

でも、それ以上に、覚悟のない愛は駄目です。
それを続けたら、いつか、いつか、破綻してしまう。
私は、貴方が壊れる様を見たくはない。私は貴方を壊す要因になりたくはない。

(沁入:礼拝の愛は考える事。
それ故に「恋」に流されることを許さない。まず自分自身を律しないことを許さない。展望のない選択を許さない。)

食べても食べても満たされないのでしょう。お腹がいっぱいになったことが無いのでしょう。
私は知っています。私は知らなくても、私の中の女が知っています。
浴びるように飲まなければ満たされたように感じないのでしょう。埋め尽くされていないと不安なのでしょう。
私は経験があります。私に経験が無くても、私の中の女が教えてくれます。

(ジョセフを包み込む手のひらに力が入る。
顔がともすれば口づけしそうなほどに接近する。
そして、膝の上からくろがねの仮面が滑り落ちた音がして)

わたしを、みて。わたしは、ここにいます。
わたしが、あなたを、「人間」にみちびきます。
そのためなら、「一番」でなくてもいい。
いいえ、順番を付ける価値さえなくなったって、構いません。
だけど、愛さないでください。それを受けたら、私は、

(僅かな灯を反射して涙が落ちる)

こわれてしまいます。

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