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ギルドスレッド

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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(頬と手のひらに礼拝が触れる。冷たく、そして滑らかでやわらかい皮膚が。
その心地良い感触。それだけで、彼の精神は僅かであるが落ち着きを取り戻した。)

汚れて、しまうぞ。
仮面だって、放ってしまって構わない。その程度で壊れるような造りではないよ。

(鼻を啜り、首を振る。
しかし礼拝の手を払うことも、己の手を離すこともしない。添えた手の親指は礼拝の頬をそっと撫でる。そして、緑の双眸は微かな期待を込めて礼拝を見る。)

あぁ……そうだ。緑色。
昔……これは神聖な色だと言われたよ。壁の外にはない、失われた色彩。僕は小さくて……よく分かっていなかった。
……今更、思い出すなんてな。

(緩く、手を動かす。無骨な親指が礼拝の下瞼の際に添えられる。)

君の瞳は、黒いな。
薄い色の瞳は光に馴染むが、濃い色の瞳はよく光を映して……。
ああ、深い。吸い込まれそうだ。鏡のように、影のように。

(心奪われたように、礼拝の瞳を覗き込む。
体格差による目線のズレを補うために、身を屈める、首を傾げる。彼の性のように歪み捻れた癖毛の髪の一房が、微かに揺れた。)

きれいだ。

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