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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(手のひらを握る力が強くなる。
伏目がちになっていた視線がゆっくりと持ち上がって。
そして――)

誇りに思います。

(仮面越しに、真っ直ぐな瞳を突き立てる。
顎を引き、口元を引き締め、僅かな期間しか稼働していない癖に死線を知る戦士の如き面構えに切り替わる。)

私は人の道具として生まれました。
人に求められ、慰めるのが私の価値。
最高の性能を披露するのが私の義務。
この異世界に落とされて、しかし、私は「故郷」を背負って常に証明し続けなければならない。
私の「世界」はどこの世界にも劣ってはいないと。

(ずっと前に戦いの片道切符を切ってしまった者の声だ。
今だに最前線に立とうとする者の声だ。
暴力に容易く恐怖し、歯の根を震わせる少女の莫大な勇気と傲慢だ。
それは、神(製作者)にそうあれ、と望まれた熱量をもって鉄の面へと叩きつけられる。)

(転調)

(凛として開かれていた瞳は柔らかく目尻を下げて)

――ですけれど、それはそれとして、私は自由なのです。

(決意の重みに強張っていた肩は脱力して)

私は、別に怠惰であることを選んでもよいのです。
「故郷」を馬鹿にされて何も反論せずに口を噤んでいたっていいのです。
誰を好きになっても良いのです。

(軽く繋がれた手を握り返して)

やめてもいいのです。この生き方を。
見捨てがたい方々も全部捨ててしまって、新しい生活を始めたっていいのです。
誰かがそうするように仕向けた?そんなことは些細な事です。
私は誰かに脅されて「こう」している訳ではありません。
「これ」以外にも幸せな事があると識っています。

ですが、それでも、私は「ここ」を選びました。
それは、私の誇りです。

(おおよそ一年にも満たない意識が放つ言い様ではない。
精神を加工した者の手腕というよりも、むしろ、精神を提供した女の影響なのであろう。
その言葉に迷いも憂いも無かった。)

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