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ギルドスレッド

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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(沈黙の時間の分だけ沁入:礼拝は逸脱する。
「触れるのは仮面だけ」というルールを頑なに守りながらその接触は濃密さを増していく。
片手だったものが両手、頬だけだったものが頭まで。
撫でるのが顔全体を覆う仮面であるというのがそれを加速させる。なぜなら、粘膜も急所も隠してしまうそれは言い換えればどこをどの様に触ったっていいのだ。
指先が表面から傷跡から継ぎ目まで、もどかしいほど遠回しに己の体温を染み渡らせる。
止めてしまわなければ、仮面の表面に礼拝が触れたことのない部分など消え去ってしまうだろう、そして。)

貴方の、殻はとても冷たいのですね。

(己の右頬を先ほど作られたばかりの窪みに摺り寄せて)

こうすると、ひんやりして、つめたくて。

(貴方の耳元で囁き始める)

私、冷えてしまいました。

(それを許すかは、あなた次第だ)

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