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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(彼は機嫌良く両手を拡げ、礼拝の接触を受け入れた。
礼拝の心中など知りもせず。窺いもせず。考えもせず。
ただ彼女が感情を表に出し、彼の言葉に従い、彼の望みを叶えたことに満足し、与えられたものを享受した。
彼にとってはそれで十分だった。自身の中のひとつの目標に達した。)

ああ……そうだ。いいぞ。
望みを叶えろ。欲を満たせ。傷を……

(仮面の下で目を細め、脱力する。されるがまま。なすがまま。仮面越しの接触を受け入れ、愉しむ。小さな勝利の余韻に浸りながら。
……その、筈であった。
何故だろうか。礼拝の接触は親密さを増していく。
何故だろうか。もう殆ど彼女を膝の上に乗せるような形だ。
何故だろうか。こんなにも近く。彼女の吐息すら感じられる。
何故だろうか。それなのに、物足りなくなってくる。)

…………。

(仮面の内側に困惑が満ちる。自分自身が何を求めているのか分からない。ただ、焦燥感だけがつのる。
むずがゆい。もどかしい。さらなる接触を求め、彼は両手を彷徨わせる。触れるか、触れないか。探るように、確かめるように。

そこで漸く気がついた。
このような穏やかな形での、他者との肉体的な接触は初めてなのではないか、と。)

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