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ギルドスレッド

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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(いままで痛め付け、辱めてきた有象無象の女共と同じだ。最初は泣き、叫び、呪い、罵り、暴れ、悶え、ありとあらゆる反応で拒絶を示す。しかし、やがて全てを許容し、拒絶を止めてしまう。無気力に、無抵抗に、ただ終わりを望む。早く、構わない、終わらせてと。
礼拝は拒絶の段階を踏まずに次の段階へ進んだ。その違いはあれど、行き着いた先は同じこと。
そう、彼は判断した。しようとした。だが何だ。この背中に冷たい物が落ちるような感覚。胸に針が刺さったような痛みは。)

お前、紛い物が……この……。

(罵倒の言葉が続かない。指が動かない。
女の細首を手折る、いや、締める程度、普段なら造作もないことだ。何時ものように嗤って、罵って、ほんの少し、あとほんの少しでも力をめれば良いだけだ。寸前の震え、軋みを手のひらで愉しめば良いだけだ。
しかし出来ない。何故か。彼は認めてしまったからだ。

息を深く吸い、吐く。そして拳を振り上げ、力一杯叩き付けた。
仮面の右側面。自分のの横っ面に。)

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