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ギルドスレッド

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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(少女は見ている。
何故ならば見つめる事は愛する事だからだ。
この人形は愛する機構を備えている。
目の前の人物にたいして全力で自身が持てる慈愛を注ぎ、尚且つ、その相手が1秒前と違う人物でもその愛情が自身の中で矛盾しない機構。
沁入:礼拝は愛する機構を備えている。
万物を愛する機構、しかし、決して愛には溺れない。

故に、その狂気の気配に気づきながらも観測を続けることにした)

貴方はまるで、神の手から逃れたように仰るのですね。

(胸に湧き上がる恐怖を深く沈め、そっと指先を頬から離す)

お辛かったのでしょう。その性が、生き方が、神の御威光でさえも。
貴方を示すものが悉く……。

(人形の首は、体格差も相まってジョセフの片手でもへし折れそうなほどに細く白い。
首にかかった傷だらけの手を抵抗する事もなく受け入れて、少女は淡く微笑んだ)

よろしいのですよ。可愛い方。
どうぞ、私に、お与えになって。

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