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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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わた、わたしの、愛とは、考える事、です。
一秒の暇もな、なく、考え続ける、事。
今は、貴方の事を、考えています。
ここに、いらっしゃるという連絡が来た時から、ずっと考えています。

(沁入:礼拝の瞳は幼い子供にありがちな混迷というよりも、深い悲しみが色濃い。
己の傍に立ち、落ち着かせようと語り掛ける聖職者に対して、声を震わせ、体を震わせながら、言葉を紡ぐ)

嘘です。

(ヒュゥッと喉が鳴った。
吐き出したのは何の根拠もない直感だ。
息が苦しい、胸が苦しい、鼻の奥がつんと痛んで視界がぼやける)

私の事を、悪徳の道に唆す売女だと思って居らっしゃるでしょう。
その通りです。
ですが、ですが、それは誰もあの方たちの「愛」を認めなかったから。
誰も手を差し伸べることが出来ないほどに業の深い「愛」を受け止められる人が居なかったから。
だから、「私達」は作られたのです。
一時的に「愛」を受け止め、軋み歪んだ「人」を再び日常に返す為に。
「私達」の悪徳は、逸脱した方々を秩序に戻すための儀式なのです。

(嗚呼、とため息が漏れると同時に、目尻に溜まっていた水が落ちる。
沁入:礼拝の基本的な機能は受容と肯定である。しかし、その前段階に必要なものは「理解」だ。
無理解な受容と肯定は無責任であるというメーカーの意思か、それとも、沁入:礼拝の精神モデルになった人物の気風であるのか、人形はこれと決めたら思考が止められない。
今でも、指先の動きから、呼気の音からジョセフ・ハイマンという人間を読み取ろうとしている。
劇薬として用意した「リーディング」にすら指を伸ばしそうになるのをこらえて)

貴方は……

(私が「そう」せねばならない人々に似ていると、言いかけて余りの傲慢さに声が詰まった。
代りに、震える指先をそっと鉄の仮面へとさし伸ばして)

私の、示そうとした、方法では、楽になれません。

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