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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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なん、て、それは。

(思わず舌が縺れる。今この鉄仮面は何と言った?
苦痛を齎し、愉悦を齎し、印を齎し、痕を齎す事が愛だと。
責苦を齎し、肉体を縛り、精神を縛る、宗教者としての聖なる行いに愉悦を感じていると?
否、愉悦を「齎す」のであるから、苦痛を与えられることが「愉悦」であると考えるのが正しいか。
だが、正しいか、正しくないかは然したる意味はない。
「罪人の悔悛」でも「秩序の維持」でもなく、「拷問」に「愉悦」を感じるのであれば、それは「背信」だ。
彼方の神がどのような教義であるかは知る由もないが、大抵の宗教とは苦痛を緩和するためのものである。
苦痛を齎す事に愉悦を感じる事、若しくはその逆が推奨されているとは思い難い)

それは、それは、お辛く、ないのですか。

(カチカチと歯の根を震わせながら、何とかその一言を紡いだ。
だって、ジョセフ・ハイマンは神を信じている。教義に忠実であろうとしてる。
その上で、愛がどうしようもなく異端だ。
テーブルの上に置いていた手のひらが、何かをこらえるように握りしめられる。
震える唇を隠す事さえ忘れて息をしてた。)

愛する、こと、それ以前に、生きること、さえ、も。

(殆ど泣きそうに上ずった声が、掠れながら暗い部屋に落ちる)

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