PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
……私が……落とした?

(面を上げる。そして、仮面を支えていた両の手を見る。勿論、そこに答えなど有る筈がない。
次に、薄暗がりの向こう側の礼拝を見る。姿を、挙動を、唇を。仮面の下で目を凝らす。そして耳を澄ます。何らかの託宣を受け取ろうとする者のように。
礼拝の言葉を黙して聞き、己の中で咀嚼する。ゆっくりと。残念ながら、この男は知性的な人物とは言い難い。直感的で直情的。故に狂信者たり得たのだ。)

……観測するものによって歪められる。成る……程。
私自身、少なからず、心当たりはあるかもしれない。

(そっと、右手で仮面を撫でた。
観測を阻害するもの。或いは、誘導するもの。既存の在り方を隠し、新たな在り方を再構築するために選び、身に付けた補助具。)

ごく自然なこと。つまり、私は、赦されても良い……のか。
しかし私は……単に、物語の原典を知らなかっただけだ。あれらは私の世界には存在しなかったもの。いや、過去には存在していたのかもしれない。
何にせよ、単純に無理解だっただけさ。そんな……偉大な先駆けなどと……。

(恥じ入るように仮面が俯く。
右手はなおも仮面の顎の辺りを撫で回している。しかし、その手付きはゆったりと落ち着いたものだ。精神は未だ波打っている。しかし、今現在のそれはさざ波のような状態だ。少なくとも、暴力的な衝動とはかけ離れている。)

…………礼拝殿。
では、「零落」の第二歩とは?

(再び、仮面が真っ直ぐ礼拝の方を向く。視認は出来ないが、双眸もまた同じように。)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM