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足女の居る宿
は。
君、それは……本心からの言葉なのか?
私の機嫌を取るために、私が好むであろう、望むであろう言葉を選んで、繋げて、発しているだけなのではないか?
そうでもなければ、君の言葉は余りにも……都合が良い。良すぎるのだ。余りにも。
(しかし威圧的な口振りとは裏腹に、身体の力は抜けてゆく。筋が解ける。緊張が弛む。その次に訪れたのは、小刻みな震え。
固く組んだ腕が弛み、無骨な手がぱたりと腿の上に落ちた。)
くそ。…………いや、失礼。
しかし、枠に嵌まった人間だと、言ったのか。我が友が。
あぁ……、何ということだ。私の思い違いで無ければ、それは、元は、私の言葉だ。
(もう駄目だ。耐えられない。苦しい。暑い。
仮面に手を伸ばし、パーツとパーツの隙間に爪を立てる。手を使わずとも口元は開放できる。だが、もどかしい。抉じ開けずにはいられなかった。
俯き、普段より重く感じる仮面を、頭を両手で支え、新鮮な空気を貪り吸う。喘ぎ声が口から漏れる。抑制する余裕は最早何処にも残されていなかった。)
「物語」を零落させる方法、だと?……興味が無い訳がないだろう!!なんて、なんて罪深い。欲深い。浅ましい。情けない。だが私は、もう、抑える事が出来ん。
どう……どうすればいい。なにをすればいい。必要なものは。私にも可能なのか?
話せ。語れ。教えろ。教えてくれ。
頼む……。
君、それは……本心からの言葉なのか?
私の機嫌を取るために、私が好むであろう、望むであろう言葉を選んで、繋げて、発しているだけなのではないか?
そうでもなければ、君の言葉は余りにも……都合が良い。良すぎるのだ。余りにも。
(しかし威圧的な口振りとは裏腹に、身体の力は抜けてゆく。筋が解ける。緊張が弛む。その次に訪れたのは、小刻みな震え。
固く組んだ腕が弛み、無骨な手がぱたりと腿の上に落ちた。)
くそ。…………いや、失礼。
しかし、枠に嵌まった人間だと、言ったのか。我が友が。
あぁ……、何ということだ。私の思い違いで無ければ、それは、元は、私の言葉だ。
(もう駄目だ。耐えられない。苦しい。暑い。
仮面に手を伸ばし、パーツとパーツの隙間に爪を立てる。手を使わずとも口元は開放できる。だが、もどかしい。抉じ開けずにはいられなかった。
俯き、普段より重く感じる仮面を、頭を両手で支え、新鮮な空気を貪り吸う。喘ぎ声が口から漏れる。抑制する余裕は最早何処にも残されていなかった。)
「物語」を零落させる方法、だと?……興味が無い訳がないだろう!!なんて、なんて罪深い。欲深い。浅ましい。情けない。だが私は、もう、抑える事が出来ん。
どう……どうすればいい。なにをすればいい。必要なものは。私にも可能なのか?
話せ。語れ。教えろ。教えてくれ。
頼む……。
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湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。
狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。