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ギルドスレッド

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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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(来るかもしれない衝撃に備えて強く歯を食いしばった。
顔色がうかがえないという事はこれほど恐ろしいという事か。
読みにくい。
怒るのか、動揺するのか、その怒りは急激に沸騰し何処へ向かうのか、わからない。
今は、恐らく耐えた、耐えてくれた、まだテーブルに座っているつもりでいる、はず。
悟られぬように小さく深呼吸をして表情を固定する。
相対しているのはあの闇に浮かぶ赤三日月と「同じ」異形であると強く意識する)

ジョセフ様、貴方様はあの方の「特別」になりたいのですね。

(声が震えなかったのは僥倖だ。
言葉に置いて優位を取っているように見えるが、それは暴力が差し挟まれれば容易く消え去るもの。
故に、痛みの恐怖を、怒りへの怯えを見せてはならない)

……まず、私の機能に関しまして、ご説明いたしましょうか。
誤解を恐れずに言うのならば、私は安全に「神」(人)を零落させる道具でございます。
その為に、きっと、あの方が「原典」から「物語」に落とされる以上の時間と文化がこの体に。
その機能を持つ道具は無数にございますが、私が負うものはその中での「最高峰」その一角。

(嗚呼、と大げさに嘆きの声を上げ)

なのに、私をまるで無理やりその枠にはめられた少女の様に扱われた、だから、だから、私……。
誘いました。出来ると思ったので。

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