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ギルドスレッド

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足女の居る宿

灯が消えた宿

闇の帳のその向こう。
湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。

狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。

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ごきげんよう。
(来客に反応してか、長いまつ毛が蝶の翅の様に上下する。
少女は緩慢な動作でグラスから指を離し、それ以上の緩やかさで椅子から腰を上げた。
相手とは対照的なほどの緊張感の無さだ。
まるで、親しい友人を相手にするかのような、若しくはその様に振舞って相手との距離を詰めようとするような)

どうぞ、おかけになって。
御用があって、いらっしゃったのでしょう?

(そう丁度自分が座っていた椅子の対面にある椅子を引いて、ジョセフに示す。
闇の中では一層目立つ薄く光る蝶の髪飾り―夜光蝶セレーネ―が誘う様に揺れた。)

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