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足女の居る宿
(部屋の中は外と同様に暗い。テーブルにしつらえられたキャンドルは互いの顔が見える程度の光しかもたらさない。
また、部屋には甘く爽やかな香りが満たされていたが、その香りのヴェールをはぎ取ればきっとここも外と変わらない、否、もっと濃厚な「病的に狂おしい惨事」が繰り広げらえた匂いがするのは違いなかった。)
―――。
(その部屋で、少女は水の入ったグラスの縁を指先で撫でていた。
ゆわん、くわん、と白い指先によって気まぐれにグラスが啼く)
また、部屋には甘く爽やかな香りが満たされていたが、その香りのヴェールをはぎ取ればきっとここも外と変わらない、否、もっと濃厚な「病的に狂おしい惨事」が繰り広げらえた匂いがするのは違いなかった。)
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(その部屋で、少女は水の入ったグラスの縁を指先で撫でていた。
ゆわん、くわん、と白い指先によって気まぐれにグラスが啼く)
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湿った石畳と酒気と汚濁の匂い。
狂おしい時間が過ぎて夜も眠りに入ったその時間。
灯が消えた宿の鍵が開いている。
扉をくぐれば水の様に張り付く闇の向こうの薄明かり。
その先で、少女のような形をした人形があなたを待ち受けていた。