ギルドスレッド
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solis lux
……まあ、こんな辺鄙なところに、こんな可愛らしいお客様が来るなんて!(思わず客人を凝視してしまう。どんな人がくるかと思いきや、まるでお伽噺から抜け出してきたかのような繊細な少女だった。あちらこちらに動く視線の動きは小動物を彷彿とさせ、可愛いもの好きの血が大変疼く)
いらっしゃいませ、わたくしはエト・ケトラ。このしがない屋敷の主人よ。良ければお茶に付き合ってくれないかしら?丁度休憩しようと思っていたの。(茶器を持ち上げておどけるように微笑って)
いらっしゃいませ、わたくしはエト・ケトラ。このしがない屋敷の主人よ。良ければお茶に付き合ってくれないかしら?丁度休憩しようと思っていたの。(茶器を持ち上げておどけるように微笑って)
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声高に、されど真摯な理由をありったけ詰めた説法に返す言葉は決まって一つだ――下らない、と。
「本当に痛むことを気にするならば、まずは自分の指の脂を削いでみなさいっての」
左右異なる瞳を、けれど同じように不機嫌に歪めながら魔女は鼻を鳴らす。
本とは読まれてこそ意味がある。刻まれた歓喜を、愛を、悦楽を、苦悩を、絶望を、憎悪を……無数の言葉が牙を剥く海原に漕ぎ出してこそ――異界のとある本は本の編纂を舟を編む、と例えたが言い得て妙だ。力ある言葉は、時に心を嵐の海の様に揺さぶると少女は思う――意味があるのだと。
そうして、ようやく本を閉じた時には喉はからからと干からびて、脳は糖を欲し腹鐘を鳴らす。
そんな時にこそ、甘ったるいアールグレイと菓子(クルストゥルム)が必要なのである。
そうして1つの航海を終え、暫しの憩いに身を委ねていた時に響くのは、誰かの足音。
「――客人、かしら」
悪意ある者の、力の籠った、あるいは自らを隠すような陰湿さはそこにはない。
そうとだけ悟ると、少女はふわりと床に降りる。
冷めきった自身の紅茶と、客人の持て成しの為に。
***
(特定の人をお呼びしてのRP)
(〆はきりの良いところで)