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梔色特別編纂室
……どういたしまして。で、いいのかしら?
(鼻孔で遊ぶ甘いようなにおいや、耳をくすぐる声音は)
(嬉しくも、いつもよりすこしはにかむような想いを仔猫にもたらすのでした)
……顔が近いって、なんだか、どきどきしてしまうのね?
(真白い頬は、人形の時よりよほどわかりやすく、うっすらと染まっておりました)
(鼻孔で遊ぶ甘いようなにおいや、耳をくすぐる声音は)
(嬉しくも、いつもよりすこしはにかむような想いを仔猫にもたらすのでした)
……顔が近いって、なんだか、どきどきしてしまうのね?
(真白い頬は、人形の時よりよほどわかりやすく、うっすらと染まっておりました)
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タールのように黒いコーヒーを淹れて
月末。
窓の外の夜闇には南瓜と魔法の灯火。シャイネンナハト。
しかし部屋に満ちるのは
ダカダカダカダカダカダカダカダカダカ\チーン/
ダカダカダダカダカダカダカダカダカ\チーン/
ミシンか何かかと言わんばかりのタイプライターの唸り。
月末。
猫の記者は、わかりやすく締切に苦しんでいた。