ギルドスレッド
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梔色特別編纂室
そ、そうなの……?
わたし、猫の在り方はよくわかっていなかったから……。
(ぴこぴこと、いまだ手の感触が残る耳がこそばゆそうに跳ねておりました)
カタリヤ以外のひとに触らせてはいけないの?
……わかった、それじゃあこの耳は、カタリヤだけのものね。
(きっとそういう意味なのだろうと解釈を固めて、神妙に頷くのでした)
でも、カタリヤにそんなに喜んでもらえたなら嬉しいわ。
去年人間になったときにね、思ったの。
おんなじブルーブラッドの姿になったら、家族みたいに見えるのかもって……。
(とことこ、まだ慣れ切らない身のこなしで室内に歩み入れば、少女とて理解できます)
……もしかして、とても忙しいところだったのかしら。
わたし、猫の在り方はよくわかっていなかったから……。
(ぴこぴこと、いまだ手の感触が残る耳がこそばゆそうに跳ねておりました)
カタリヤ以外のひとに触らせてはいけないの?
……わかった、それじゃあこの耳は、カタリヤだけのものね。
(きっとそういう意味なのだろうと解釈を固めて、神妙に頷くのでした)
でも、カタリヤにそんなに喜んでもらえたなら嬉しいわ。
去年人間になったときにね、思ったの。
おんなじブルーブラッドの姿になったら、家族みたいに見えるのかもって……。
(とことこ、まだ慣れ切らない身のこなしで室内に歩み入れば、少女とて理解できます)
……もしかして、とても忙しいところだったのかしら。
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タールのように黒いコーヒーを淹れて
月末。
窓の外の夜闇には南瓜と魔法の灯火。シャイネンナハト。
しかし部屋に満ちるのは
ダカダカダカダカダカダカダカダカダカ\チーン/
ダカダカダダカダカダカダカダカダカ\チーン/
ミシンか何かかと言わんばかりのタイプライターの唸り。
月末。
猫の記者は、わかりやすく締切に苦しんでいた。