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梔色特別編纂室

【1:1】幻の夜と、お菓子ねだりの仔猫の話

――――買い込んだお菓子をタイプライターの横に積み上げて
タールのように黒いコーヒーを淹れて
月末。

窓の外の夜闇には南瓜と魔法の灯火。シャイネンナハト。
しかし部屋に満ちるのは

ダカダカダカダカダカダカダカダカダカ\チーン/
ダカダカダダカダカダカダカダカダカ\チーン/

ミシンか何かかと言わんばかりのタイプライターの唸り。

月末。
猫の記者は、わかりやすく締切に苦しんでいた。

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(140センチほどの背丈が見上げる瞳が、宝石のようにきらきらと輝いておりました)
(けれど幻想の夜においてだけは——ええ、それは比喩)
(今年もまた少女の肉体を得たお姫様の瞳が、ぱちくりと瞬きます)
――トリック・オア・トリート。
こんばんは、カタリヤ。お菓子をくれなきゃ、いたずらしてしまうわよ?
(ただ一点、去年とも、これまでとも決定的に異なるのは)
(茶目っけ混じりの笑みを湛える輪郭の頂点で、ぴょこんと揺れる金色の耳と)
(気まぐれに揺れる、やはり金色をした尻尾と……猫のブルーブラッドを思わせる要素が)
(飾りでなく、少女の身体に生えていることでした)

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